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「ひとつ屋根の下」という、大ヒットしたテレビドラマがありました。


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「ひとつ屋根の下」という、大ヒットしたテレビドラマがありました。
過去のあやまちの許しを乞う人に向かって
登場人物のひとりが言ったセリフが、とても印象的でした。

「許すも許さないも、人間はそんなにえらくない」

自分を傷つけた人を許すことは、非常に難しいことです。
頭では判っていても、なかなかできることではありません。
しかし、許すという行為でさえ、実は、意識の奥に多少の横柄さを含んでいるのです。
「許すか許さないかは、完全に自分の選択にかかっている。

「今回は、許してやるから、ありがたく思え」と
人を裁く神にでもなったような気になり
相手を見くだしていると言えなくはありません。

もちろん、憎んでいる人を許すということは
大変な勇気のいる、すばらしい行為です。
その「許す」ということさえ、見方を変えれば、ふてぶてしいことなのです。
「絶対に許せない」などというのは、ごう慢以外の何ものでもありません。

人格に問題のある人は
必ず、心の中に、誰かに対する激しい怒りを抱えています。
それは、あまりにも耐えがたい苦しみなので
抑圧し、意識の奥に閉じ込めようとして
ついには本当に忘れてしまうことさえあります。
しかし、いくらごまかしても、無意識の中の怒りの
感情が消えたわけではなく、いつまでもくすぶり続け
表の意識をむしばんでいきます。

人を許すことができず、心に怒りを抱えている人は
どうかあのセリフを思い出してください。

「許すも許さないも、人間はそんなにえらくない」

他人を許すことができないなどと言う権利のある人は
この世にひとりもいないのです。
「他人のあやまちを許せない」という人にかぎって
自分のあやまちには目をつぶり、簡単に許してしまうものです。

人間は、一生かかっても、完璧にはなりえません。
死ぬまでが修行といえます。
つねに自分をかえりみて、反省し
向上しようとつとめていれば、他人を批判する暇などないはずです。

人を許せないのであれば、仕方ありません。
もう充分です。こだわるのはやめましょう。
人を裁くという行為は、神や仏にしかできないことです。
許すも許さないも、ありません。
そういうものを超越した、新たな境地を切り開きましょう。
あなた自身のために。

自分を傷つけたのも人間ならば、喜びを与えてくれるのも人間です。
これまで、怒りで目がくらんで見えていなかった
人の優しさ、温かさに触れることができるでしょう。

「愛」は、「怒り」よりもはるかに強力な、自分を守る武器となるのです。

次回に続く

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